モダンな栄養

管理栄養士のブログ

カフェインは頭を良くする?

偉人はコーヒーが好き?

以下の記事では、9人の偉人が大のコーヒー好きであったことを取り上げています。

この記事には、バッハ、ベートーベン、ベンジャミン・フランクリン達がコーヒーを大変好んで飲んでいたことが示されています。この人達が歴史的に見て素晴らしい人物であったことに疑いの余地はないでしょう。また、この人達が肉体作業ではなく知的作業で大成したことに関しても同様ではないでしょうか。

 

このことから、コーヒーと知的作業には関連があることがわかります。この段階ではコーヒーが知的作業の効率を上げるとか、知的作業の効率の高い人はコーヒーを好むのか、はたまた、コーヒーを飲む環境にいること自体が知的作業に関係するのかは明らかではありません。そのため、以下では、この因果関係の証明を行いたいと思います。

 

カフェインと知的作業の関係

以下の記事では、カフェインが記憶力を向上させる効果があるとしています。

記憶力の向上は知的作業の効率化につながると考えられるため、カフェインは知的作業の効率化に寄与すると言えます。

 

ここで、この記事で取り上げられている研究について紹介します。この研究は、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で行われました。具体的な解説は避けますが、本研究ではブラインド、プラシーボ、ランダム化が行われており、結果の信頼性は高いと言えます。また、本研究では200mg以上のカフェインの摂取で記憶力の向上が見られ、200mgと300mgでは有意な差はなかったとしています。そのため、効果を得るのに必要なカフェインの量は200mgで十分であると言えるでしょう。

 

カフェインを摂取する際に気を付けたいこと

一方で、カフェインの取り過ぎが記憶力の低下を招くとした記事がありました。

ただし、こちらはカフェインを睡眠前や午後の遅い時間に摂取することで睡眠不足に陥り、結果として記憶力の低下を招くとしたものです。そのため、カフェインの摂取が直接記憶力の低下につながるとしたものではありません。

以上、2つの記事の結果を統合して考えると、カフェインの記憶力向上効果を効率よく得るためには、

午前に200mgのカフェインを摂取し作業、午後はできるだけカフェインを摂取せずに睡眠をしっかりとる

ことだと言えるでしょう。

 

こちらにカフェイン含量一覧が示されています。

カフェインを摂取する際は睡眠の妨げにならないように適正な摂取量を守るようにしてください。

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